前回は歯科治療が不要不急なのかについてお伝えいたしました。
https://nakagawa-shika-tarumikumaiko.com/2020-0501/
今回は歯科医院の感染リスクについてお伝えいたします。
一部マスコミにより、歯科治療が不要不急という情報や、
歯科医院は感染リスクが高い等という情報が出ていましたが、
前回にもお伝えしたように、歯科治療は不要不急ではありません。
さらに、感染リスクについてですが、
結論からお伝えすると、
患者さんの感染リスクは低いというのが本当の所です。
この誤解はニューヨークタイムズ紙による「The Workers Who Face the Greatest Coronavirus
Risk」というグラフの報道からきていると思われます。
ただこれは単に
・接する頻度(Exposed to Disease or Infections)
・人との物理的な距離(Physical Proximity)
のみから出された指標で、手袋・マスク着用等の感染防護措置は全く考慮されていません。
歯科医院では、患者さん毎に当然、関連器具の交換や減菌、治療にあたってはマスクやグローブ
を着用、交換をおこなっております。
また歯科医院は予約制の為、
多くの患者さんが待合室に集まり、長時間密な状態で待たされる環境ではありません。
そして歯科医院は基本的に感染症にかかっているなど、体調が悪い患者さんは来院されません。
体調が悪い時・発熱がある時はに歯の治療を受けようとは思わないで、予約変更をされます
よね?
感染に関しては強いていうなれば、リスクが高いのは歯科医療従事者という事が考えられます。
ただ、それは新型コロナウイルスだけに限らず、
多くの感染症で、感染リスクが全くないといはいえない環境ではあります。
ただ、現在全国68,000件の歯医者が診療をおこなっていますが、
感染例は決して多くはありません。
これは歯科治療は外科的な処置が主で、
日頃より減菌消毒を徹底し、スタンダードプリコーションと言われる感染予防を心がけているのが
理由の一つともいえます。
私も長年、歯科医業を行ってきましたが、患者さんが歯科で風邪やインフルエンザに感染したとい
った話は聞いた事はありませんし、私もスタッフも他の職種の方々以上に頻繁に感染したりは全く
ありません。
もちろん100パーセント安全って話はありませんが、マスコミの過剰な不安のあおり方は少々疑問
には思います。
歯科治療は不要不急ではない、感染リスクも決して高くないという事を
知っていただけたと思います。
当医院でも徹底した感染症対策をし、診療室の通風もよくして
患者さんに安心して治療していただける環境を整えております。