日頃歯のお手入れは意識されている方が多いのですが、
一方歯茎のお手入れとなると…
なかなかできていないという方も多いでしょう。
歯茎が痩せたり、ハリがなくなったり、
歯茎は何もしなければおとろえていきます。
最終的に歯周病になると、そのスピードは加速します。
歯茎は構造上、
上皮組織といって歯茎を守る組織が上にあり、
その下に結合組織という歯茎の張りを保ち、
歯茎を支える役割を担う組織の
2層の構造となっています。
歯ぐきがおとろえると、
このそれぞれの組織の力が低下してしまいます。
上皮組織は歯茎を守る役割がありますが、
守る力が弱くなると歯周病を引き起こしてしまいます。
コラーゲンと関係が深い結合組織が弱ると、
コラーゲンを合成、分解する力が低下し、
ハリのない歯茎になってしまいます。
このように歯茎はお口の健康に影響を及ぼす重要な部分なので、
きっちりお手入れする事が大事なのです。
それでは歯茎をケアするにはどうすれば良いのでしょうか。
1つ目は日頃の歯磨きですが、
歯茎ケアに適した成分が入っているハミガキ粉を選択するようにしましょう。
歯茎の細胞活性化を促すビタミンEやアラントイン、
歯茎のコラーゲンが壊れるのを防いだり、
抗炎症作用があるトラネキサム酸、
歯周病菌を殺菌するイソプロピルメチルフェノール(IPMP)が
含まれているものを使用するとよいでしょう。
2つ目は歯茎をマッサージできる歯ブラシを使用する事です。
そういった歯ブラシで45度の角度で優しい力で小刻みに磨くと良いでしょう。
3つ目は歯医者さんの定期検診で歯石除去などをしてもらう事です。
上記3つがケアする方法ですが、
その他にも普段の日常生活で
睡眠やストレス、食生活も
歯茎の健康と関わっていますので、
日頃のケアはしっかりして、それでも悪化したり、改善しない場合は
歯医者さんに相談するようにしましょう。