何歳になっても自分の歯で食べたいもので、しかも固い物も気にせず食べたいものです。
そのために大切なのは虫歯や歯周病にならないように歯磨きをすることが一番です。
とはいえ、なかなか時間をかけて歯磨きができない人も少なくないですし、上手に磨けない人もいます。
そして歯並びが悪い人は歯垢が残りやすいですし、唾液の量や歯の性質によっても歯石の付きやすさや虫歯になりやすさも変わってくるのです。
またすでに歯周病が進行している人は、いくら歯磨きをしても歯周ポケットが深くなって取り切れない歯垢が増えてしまう可能性もあります。
よく歯医者に虫歯治療に行くと、定期的に歯石を取ったほうがいいと促されることがあるでしょう。
まさにそれこそ、自宅での歯磨きだけでは落としきれない歯垢や歯石を落として、虫歯や歯周病を予防するためのメンテナンスです。
歯医者でのメンテナンスはどれくらいの頻度ですればいいのかわからない人も少なくないでしょう。
たいていの人は歯医者には虫歯など歯の異常ができてから行くものですので、そのついでにメンテナンスしてもらうのでは遅すぎます。
歯のメンテナンスは、虫歯や歯周病の予防ですから本末転倒です。
ではどれくらいで通うのが理想なのかというと、一般的には4ヶ月~6ヶ月に1度のペースと言われています。
虫歯菌や歯周病菌は歯医者でクリーニングをしても、口の中にゼロになるわけではありません。
もちろん大幅に減少しますが残っており、徐々に増えてくるのです。
その細菌の量が元に戻るまでの期間が一般的に4ヶ月から6ヶ月と言われているので、その時期には再びメンテナンスが必要となります。
ただし、前述のように虫歯や歯周病になりやすいタイプの人や歯磨きが苦手な人は、もう少し頻度を多くして2か月から3ヶ月くらいがいいでしょう。
逆に歯並びも良く、しっかりと自宅でケアできる人なら年に1度くらいのペースでも十分です。
ただしその判断は自分でできるものではありません。
自分ではしっかり歯磨きができていると思っていても、実はケアが十分ではない人も少なくないからです。
ですので、まずは4ヶ月に1度のペースでメンテナンスを行い、その状況を見て歯科医師に頻度を早めるべきか、もう少し間隔を空けても大丈夫か確認してみるといいでしょう。