神戸市垂水区舞子のなかがわ歯科クリニックです。
真夏のような猛暑の日が続いたり、
今年は梅雨明けが例年よりも早いかもしれませんね。
夏の暑さが続くと食欲不振や体調不良に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
実は、夏バテは私たちの口腔環境にも影響を与えているのです。
今回は、夏バテと口腔トラブルの関係性についてご紹介し、効果的な対策をお伝えいたします。
夏バテが口腔環境に与える影響
1、栄養バランスの偏りによる免疫力低下
夏バテによる食欲不振は栄養摂取のバランスを大きく崩します。
特に注意したいのがビタミンCとビタミンBの不足。
ビタミンCは歯茎の健康維持に欠かせない栄養素で、
不足すると歯茎の出血や腫れを引き起こしやすくなります。
またビタミンBは口腔粘膜の健康を保つ重要な役割を果たしており、
不足すると口内炎や舌炎のリスクが高まります。
冷たい食べ物や、のど越しの良い食べ物に偏りがちな夏の食生活では
これらの栄養素が不足しやすくなってしまいます。
2、疲労とストレスが唾液の質を変化させる
夏の暑さによる疲労やストレスは唾液の分泌量に大きな影響を与えます。
唾液は口腔内の細菌を洗い流す重要な役割を担っています。
ストレスが続くと唾液の分泌量が減少し、
さらに唾液の質も変化するため口腔内の自浄作用が低下してしまいます。
その結果虫歯や歯周病のリスクが高まり、口臭の原因にもなってしまいます。
そんな夏の口腔トラブルを防ぐ対策として意識したいのが下記です。
1、バランスの取れた食事を心がける
食欲がない時でも、ビタミンCが豊富な柑橘類やビタミンBを含む豚肉、卵などを意識的に摂取しましょう。
スムージーやスープなどの食べやすい形で栄養を補給するのも効果的です。
2、水分補給と口腔ケアの徹底
こまめな水分補給は脱水を防ぐだけでなく口腔内の潤いを保つためにも重要です。
また生活リズムが乱れがちな夏こそ、決まった時間の歯磨きを心がけ、口腔ケアの習慣を維持しましょう。
もちろん定期的な歯科受診も大切です。
夏バテによる口腔環境の変化はなかなか自分では気づきにくいものです。
定期的な歯科受診で、専門家によるチェックとケアを受けることで、
トラブルの早期発見・早期治療が可能になります。
お口の健康を維持するために意識するようにしましょう。