寝ている時に無意識に歯ぎしりをしている人は多くいます。
歯ぎしりは起きている時よりも大きな力がかかっていることが多く、それにより歯がすり減ってしまったり、顎関節症になるリスクが高まったりしてしまうのです。
しかもそれは入れ歯をしている人でも同じようにリスクがあります。
寝ている時は部分入れ歯を外すことが多いでしょうが、歯ぎしりをすると残っている歯がすり減ってしまい入れ歯との高さが合わなくなってしまうのです。
また歯ぎしりは歯を支えている顎の骨が痩せてしまうことがあり、それにより入れ歯が安定しなくなることもあります。
とはいえ、入れ歯が安定しないなどの症状が出てくれば、歯ぎしりのせいとわかるかもしれませんが、歯ぎしりは基本的に無意識でやってしまう物なので、自分ではわからない人もいるのではないでしょうか。
一緒に寝ている人がいれば教えてくれることもあるでしょうが、一人で寝ている人は気づかずに歯や入れ歯に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
音がしない歯ぎしりもあります。
ただ歯ぎしりをする人はいろいろな症状が出るものです。
例えば、朝起きた時に首や顎が痛い、だるいという人は歯ぎしりをしている可能性があるので注意しましょう。時には頭も痛くなる場合もあります。
歯ぎしりは、歯の噛み合わせが悪いことやストレスなどいろいろな原因があるといわれています。
ストレスがある場合は、交感神経が活発に活動し、それにより唾液の分泌量も減少してしまうため、それにより入れ歯が安定しにくくなるなど、入れ歯と歯ぎしりは非常に密接な関係があるのです。
歯ぎしりを治すには原因となっているストレスを解消したり、いろいろな方法で睡眠の質を高めたりすることも有効となります。
例えば、規則正しい生活を送ることを心掛ける、寝る前はパソコンやスマホを使わない、カフェインの摂取を控えるなども効果的です。
もし、いろいろな対策をしても解消されないという場合、また歯ぎしりの原因が噛み合わせなどにある場合は、歯医者で治療する方法もあります。
特に入れ歯を作って数年経過している人は、入れ歯が合わなくなっている可能性もあるので、一度診てもらうといいでしょう。
また、歯医者によっては虫歯の治療や矯正だけでなく歯ぎしりの改善にも力を入れているところもあります。
主には歯ぎしり用のマウスピースの製作・使用です。
もし歯ぎしりをしている、なかなか治らないという人は、歯ぎしり治療も行っている歯医者に相談してみるといいでしょう。