毎日の歯磨きは歯の健康を保つためにとても重要です。
多くの人はしっかり歯を磨いていると思いますが、実はそれだけでは不十分です。
正しい歯のケアの方法を知り、いつまでも自分の歯で生活できるように目指しましょう。
40代以降になると、歯周病・う蝕(虫歯)などが原因で歯を失ってしまう人が増えていきます。
そして大半の人は歯磨きもしていたのになぜ、という気持ちになります。
毎日、毎食後に歯磨きを欠かさずしているのに歯周病になってしまったという人は決して少なくありません。
ではなぜ歯磨きをしているにも関わらず歯周病・う蝕(虫歯)になってしまうのでしょうか?
そもそも歯周病というのは、歯の隙間や歯茎の隙間などに細菌(歯垢)が繁殖することで発症します。
この細菌は食事などで出る食べかすを栄養源として繁殖しますから、口内に食べかすが残っていて細菌が繁殖しやすくなっているのが大きな原因となります。
つまり普段の歯磨きだけでは汚れをしっかり落とせていないわけです。
歯ブラシで磨ける限界は7割と言われていて、どんなにしっかり磨いたつもりでも、歯ブラシだけでは3割の磨ききれない部分が出てきてしまいます。
そこから細菌が繁殖し、歯周病となり炎症を起こし、やがては歯を失う結果になってしまうのです。
40代を過ぎたらもちろんのこと、40代になる前から歯ブラシでの磨きだけではなく、残りの3割も綺麗に磨けるように対策しなければいけません。
そこで活躍してくれるのが歯間ブラシ、フロス、糸ようじです。
歯間ブラシ、フロス、糸ようじは歯と歯の間の汚れを落とすことができるアイテムです。
ブラシという言葉が使われていますが、細い紐のような部分で汚れを削ぎ落とすような形をしているのが一般的です。
ナイロンでできたタイプやゴムでできたタイプもあり、隙間の広さや材質の柔らかさなどで使い分けが可能です。
使い方は簡単で、ブラシ部分を歯と歯の間に入れ、前後に動かすだけです。
これでブラシが汚れを落としてくれます。
通常、歯と歯の間の汚れというのは歯ブラシでは落としにくく、どうしても汚れが残ってしまいます。
しかし歯間ブラシ、フロスや糸ようじ等を使うことで残った汚れもしっかり落とし、歯ブラシではどうしても落とせない2割の汚れも落としきれます。
では残りの1割はどうしたらいいのでしょうか?
どうしても毎日のケアだけでは徐々に蓄積される汚れ(歯石等)はたまっていくので、これは定期的に歯科医院で除去することが効果的です。
こうして歯周病・う蝕(虫歯)予防に大きな効果を発揮してくれるわけです。
歯ブラシでの歯磨きだけでは汚れを完全に落とすことはできません。
口内環境を清潔に保つためにも、歯間ブラシも併用して歯磨きを行いましょう。